【トリマーが教える】犬のシャンプー&耳掃除の仕方(自宅編)
愛犬のお手入れをご自宅でしている or してみたい、という飼い主さんはこんな悩みを抱えていませんか?
- 犬のお手入れを何から始めればいいか分からない
- 犬のシャンプーをするには何が必要?
- 犬のシャンプーってどうやるの?
- 犬の耳掃除の仕方が分からない
これらの悩みは多くの飼い主さんが抱いています。
この記事を読むと、
- 犬のお手入れを何から始めれば良いか分かります
- 犬のシャンプーに必要なもの、シャンプーの仕方を学べます
- 犬の耳掃除の仕方と注意点を学べます
犬のシャンプー初心者の方にも分かりやすいように書いていますので、この記事を参考に愛犬のお手入れを始めてみてくださいね!
- 犬のお手入れについて
- 犬のシャンプーに必要なもの
- 犬のシャンプーの頻度
- 犬のシャンプーの仕方
- 犬のシャンプー後に必須の保湿ケア
- ドライヤー等で乾かして終了
- 犬の耳掃除の仕方
- 犬シャンプー&お手入れの仕方のまとめ
犬のお手入れについて
なぜシャンプーをする必要があるのでしょうか?
シャンプーの目的は、皮膚被毛の汚れを取ることです。
汚れは皮膚の新陳代謝を遅らせ、皮膚病や寄生虫による病気など様々なトラブルを招いてしまいます。
犬の毛は常に露出した状態なので、汚れが付くと悪臭を放ったり、ダニの住処になりやすいのです。
こうしたところから、シャンプーをする必要性があります。
被毛を清潔に保つ
散歩やドッグランで走り回った後、被毛が汚れることがあります。
そうした汚れを放置してしまうと、臭いや、もつれの原因になります。
犬は、猫のように自分の被毛を舐めて清潔に保つという習性が無いため、汚れた場合は、飼い主がシャンプーをしてあげる必要があるのです。
ノミやダニの温床にしないこと
温かい犬の被毛の中は、小さいノミやダニの好む住処です。
ノミやダニは、アレルギーの原因にもなりますし、人間にも寄生することで感染症を引き起こすこともあります。
被毛を清潔に保つことは、ノミやダニ予防にも繋がります。
犬のシャンプー(お手入れ)に必要なもの
- スリッカーブラシ:シャンプー前とシャンプー後に使います。
- 入浴剤:シャンプー前に入浴剤を入れた温浴をすることで毛穴が開き皮脂汚れが取れやすくなり、新陳代謝もあがる。
- シャンプー:ベビーバスなどのバスタブに泡風呂をつくる。きめ細やかな泡が被毛の奥まで行き届いて汚れが取れやすい。
- トリートメント:皮膚被毛を保湿し栄養を与えシャンプー後の皮膚を守る。
- イアクリーナー:耳の中の掃除。
- ドライヤー:被毛を乾かす。
犬のシャンプーに必要なものは以下の記事でも紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

犬のシャンプーの頻度
悪臭やノミ・ダニから愛犬を守るためには、月に1回シャンプーをするのが望ましいと考えられます。
良質のシャンプー剤でしたら1~2週間に1回でも構いません。
理想としては、月に1回サロンに出してプロトリマーさんにシャンプーカットしてもらい、その間にお家でシャンプーブラッシングをするのが良いと思います。
犬のシャンプーの仕方
犬のシャンプー前にはまずブラッシング
まずシャンプー前にスリッカーブラシで軽く犬の体全体をブラッシングします。
- ブラッシングする際は力を入れ過ぎないこと。
- ブラシで自分の手をこすってみて加減を試してみる。
- ブラッシング剤を使うと、摩擦による被毛の痛みを防げます。
ブラッシング後は温浴
バスタブに36~38度位のお湯を張り、入浴剤を入れて、犬を温浴させます。
温浴中には、首から下を3~5分優しくマッサージをしてあげて下さい。
そうすることによって、血行が良くなり毛穴が開き、汚れが落ちやすくなります。
犬をバスタブから出したら、シャワーでよく洗い流してください。
- お家で温浴などする場合は、トラブルを防ぐためにも耳にお湯が入らないように首から下を洗うようにしましょう。
- 首から上は、サロンでプロのトリマーさんに洗ってもらいましょう。
温浴が終わったらシャンプーをしましょう
シャンプーをする場合も温浴と同じで、バスタブにお湯を張り泡風呂にしましょう。
泡風呂にすると、被毛の奥まで泡が行き届き、毛穴の汚れも落ちやすく、シャンプー後の被毛がふんわりサラサラになります。
シャンプー剤も皮膚被毛に優しく良質のものを選びましょう。

泡風呂から出た後、シャンプー剤が残らないようによくすすぎましょう。
- シャンプー剤が残っていると皮膚のトラブルになるので入念に洗い流しましょう。
シャンプー後、タオルで水分をよく拭き取ってください。
犬のシャンプー後に必須の保湿ケア
シャンプー後の水分をタオル等でよく拭き取り、皮膚・被毛を保湿します。
保湿には、コンディショナー(リンス)とトリートメントの2種類があります。
- コンディショナー(リンス)とは・・・被毛の表面をコーティングして 保護し、それと同時に被毛の水分が蒸発するのを抑えます。トリートメントと違い被毛の内部まで浸透しません。
- トリートメントとは・・・被毛の表面を整え、栄養や油分を補い本来の健康な状態に導きます。内部まで栄養が染み込みますので被毛を回復させるのがトリートメントです。皮膚被毛に栄養を与え上質な被毛へと導きます。
今回ご紹介する犬の保湿ケアは、スプレータイプのトリートメントです。
犬の体全体に適量をスプレーし、被毛や皮膚に馴染むように優しくマッサージしながら揉み込みます。
洗い流さないタイプのトリートメントの場合、洗い流さなくていいので簡単です。

- 外気にさらされた犬の皮膚被毛は、摩擦や紫外線、乾燥によって傷んでいるので、保湿が必要。
- シャンプー後は、汚れとともに皮脂も落ちているので、乾燥しやすく保湿ケアが必須です。
- トリートメント等で保湿し、栄養補給して健やかに保ってあげましょう。
ドライヤー等で乾かして終了
トリートメント後は、ドライヤー等で乾かしていきます。
指で被毛をさばきながら乾かしていきましょう。
- 被毛の根元まで丁寧にゆっくり、ドライヤーの温度は弱か中くらいにして下さい。
- 半乾きは、逆に臭いのもとになるのできれいに乾かしてください。
しっかりと乾かした後は、ブラッシングをして被毛を整えてあげて下さい。
以上で、出来上がりです!!
犬の耳掃除の仕方
最後に、耳掃除です。
イヤークリーナー剤などを用いると便利です。
よく綿棒を使ってすることが多いですが、綿棒は硬くて耳孔を傷つけてしまう場合があります。
お家でする時は、コットンにイヤークリーナーを染み込ませて、指で届く範囲の所を拭いてあげて下さい。
奥までの掃除は、トリマーさんに任せましょう。
犬シャンプー&お手入れの仕方のまとめ
犬のシャンプー&お手入れの流れを最後にまとめます。
- ブラッシングで毛並みを整え、ある程度のもつれを解消する。
- 温浴で血行を良くし、毛穴を開かせ、汚れの落としやすい状態を作る。
- シャンプーの泡風呂で汚れを効率よくしっかり落とす。
- トリートメントで保湿ケア。
- ドライヤー等で乾き残しのないようしっかりと乾かす。
- イヤークリーナー等を使用して耳掃除。
ご自宅でも簡単に出来る愛犬のお手入れ方法についてご紹介しました。
人と違って、動物はじっとしてくれないので、シャンプーがうまくいかないこともあると思います。
犬がすごく嫌がっているのに無理やりシャンプーをしてしまうと、シャンプーが嫌いになってしまい、次回以降シャンプーするのが難しくなってしまいます。
そんな時は、無理やりシャンプーをするのではなく、プロのトリマーにお願いするようにしましょう。
ご自宅でもシャンプーできそうであれば、この記事を参考にぜひお手入れに挑戦してみてくださいね!